パウンドフォーパウンド(Pound For Pound)とは、異なる階級の選手を比較、対比する方法を指し示すものとして1950年代初期に『リング』誌の初代編集長ナット・フライシャーによって造られた用語です。

プロボクシングの階級は、17階級ありますね。

一番強いのは、普通に考えれば、最重量級のヘビー級ですね。

しかし、どうでしょう。
ミニマム級のチャンピオンが、ヘビー級のチャンピオンに、俺とやろうぜと言って、体重をミニマムまで落としてきな、
となったら、ヘビー級のチャンピオンはお手上げです。体重を作れるわけもなく、試合さえできないわけです。

つまり、どちらが強いかわからないわけですね。ボクシングには、体重制限という絶対条件があるわけです。

そのために、実際には階級間の比較はできないわけです。
しかし、チャンピオンであっても人気や実績で階級が異なるとまったく評価が異なることが多くあります。

そこで、階級内での技量の突出性や実績などを総合して評価を行い、階級を超えた総合ランキングをつけてみようというものを作ったわけです。

階級が大きく違えば戦うことはまずないので、実際にはどちらがランキングが上なのかはわかりません。

ですので、単純に、人気のバロメーターといっていいでしょうね。

世界中のボクシングファンが知っているボクサーしか名前はでてきませんね。

そういう意味でも、非常に名誉なことです。

世界チャンピオンにとっては、ここに名を連ねることが最終目標といってもいいかもしれません。
まさに無差別級ランキングといっていいでしょう。
まあ、ここをめざしているわけではなくとも、人気、実力が突出すれば、ここに必然的に名前があがるわけです。
結果的なものといってもいいかもしれません。

ここに名前がでてきただけで、すでに人気のボクサーで相当賞金を稼いでいるボクサーなのです。
当然世界タイトルを2つや3つとってないと名前はでてきませんね。ものすごい選手ばかりです。

人気ランキング、すなわち、賞金ランキング、無差別級世界ランキング、のようなものだと思っていいでしょう。

ひとことで言えば、ボクシング界で誰がいちばんすごいんだよ、ということです。
強いんじゃありませんね。すごいんです。英語なら、Strongでなく、Greatでしょうか。

リング誌のランキングは、こちらで確認できます。
—>https://www.ringtv.com/ratings/?weightclass=251

 

パウンドフォーパウンドの選手をまとめた動画があったのでご参考。
こういうのがあると、ボクシングファン初心者にはいいですね。


 

2020年10月17日時点で、以下のようなランキングになっています。
→ ロマチェンコが負けてランクを落とし、勝ったロペスがランクイン。井上がとうとう2位に浮上です。
パッキャオが、試合がないためランク外になりましたね。
1位  サウル・カネロ・アルバレス
2位  井上尚弥
3位  テレンス・クロフォード
4位  オレクサンダー・ウシク
5位  エロール・スペンスJr
6位  テオフィモ・ロペス
7位  ワシル・ロマチェンコ
8位  ファン・フランシスコ・エストラーダ
9位  ゲンナジー・ゴロフキン
10位 アルツール・ベテルビエフ

 

2020年9月時点で、以下のようなランキングになっています。
→ 2020年3月からほとんど興行がなかったためもあり、2020年12月時点から変更なしとなっています。
1位  サウル・カネロ・アルバレス
2位  ワシル・ロマチェンコ
3位  井上尚弥
4位  テレンス・クロフォード
5位  オレクサンダー・ウシク
6位  エロール・スペンスJr
7位  ゲンナジー・ゴロフキン
8位  ファン・フランシスコ・エストラーダ
9位  アルツール・ベテルビエフ
10位 マニー・パッキャオ

 

2019年12月時点で、以下のようなランキングになっています。
→ コバレフを倒して4階級制覇のカネロがトップ、WBSS優勝で井上がとうとう3位、サーマンに勝ったパッキャオがランクイン、全勝全KOでライトヘビー統一のベテルビエフもランクイン
1位  サウル・カネロ・アルバレス
2位  ワシル・ロマチェンコ
3位  井上尚弥
4位  テレンス・クロフォード
5位  オレクサンダー・ウシク
6位  エロール・スペンスJr
7位  ゲンナジー・ゴロフキン
8位  ファン・フランシスコ・エストラーダ
9位  アルツール・ベテルビエフ
10位 マニー・パッキャオ

 

2019年6月時点で、以下のようなランキングになっています。
→ シーサケットが消えて、エストラーダが入ってきました。
1位  ワシル・ロマチェンコ
2位  テレンス・クロフォード
3位  カネロ・アルバレス
4位  井上尚弥
5位  オレクサンダー・ウシク
6位  エロール・スペンスJr
7位  ゲンナジー・ゴロフキン
8位  ファン・フランシスコ・エストラーダ
9位  マイキー・ガルシア
10位 ドニー・ニエテス

 

2018年12月時点で、以下のようなランキングになっています。
→ サンタクルスが消えて、カネロ・アルバレスが入ってきました。
1位  ワシル・ロマチェンコ
2位  テレンス・クロフォード
3位  カネロ・アルバレス
4位  オレクサンダー・ウシク
5位  ゲンナジー・ゴロフキン
6位  井上尚弥
7位  マイキー・ガルシア
8位  シーサケット・ソールンビサイ
9位   ドニー・ニエテス
10位 エロール・スペンスJr

 

2018年9月時点で、以下のようなランキングになっています。
1位  ゲンナジー・ゴロフキン
2位  ワシル・ロマチェンコ
3位  テレンス・クロフォード
4位  オレクサンダー・ウシク
5位  マイキー・ガルシア
6位  井上尚弥
7位  シーサケット・ソールンビサイ
8位  エロール・スペンスJr
9位   ドニー・ニエテス
10位 レオ・サンタクルス

 

 

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