ボクシングをみるときに、なにも考えずにみるのも楽しいですが、
戦略、戦術、戦法という視点でみるのもおもしろいですね。
マニアになってくると、そういう視点でみることも多くなると思います。
なので、ダウンのない試合でも、かけひきがすごかった、などという見方でおもしろい、
という人もいて、しろうとには、なにがおもしろいの、なんてこともあります。
この、戦略、戦術、戦法、というのは、日本の戦国時代や戦争などの大きな戦いのときに、
必ず必要になるものでした。
しかし、これは、個人の戦いでも、社会のなににでも役立つものです。
戦いというものがあれば、これがセオリーなんです。
なので、こういう視点は、勉強しておいたほうがいいですね。
これは、学校や会社でけんかするときにも役立ちます。
殴り合いではなくて、口げんかでも勝敗を左右するのは、これです。
というか、使わないと、負けることが多くなります。
どういうことかというと、マクロな視点とミクロな視点で戦う方針をつくる、というだけです。
戦略が一番大きな視点、戦術が中間の視点、戦法が小さな視点、それだけです。
ボクシングでいえば、12ラウンドで戦う場合、どういう戦略でいくか、といえば、
はじめの7ラウンドをとって、あとの5ラウンドを流す、とかいうことになります。
7ラウンドのポイントをとれば、最低限の勝ちになります。
相手がスロースターなら、これは有効ですね。これが戦略です。
では、戦術は、といえば、1ラウンドの中で、どこでしかけるかとかになります。
最後の30秒でポイントをとるのか、前半の1分でポイントをとって逃げるのか、
それで、そのラウンドをどう支配するのか、または、落とすラウンドは、逃げまくるのか、
最初は攻めるのか、それも違ってきます。
そして、戦法は、といえば、相手がサウスポーなら、左に回るようにするとか、
相手がボディが弱ければ、みぞおちを攻めるコンビネーションを使う、とかになります。
元日本スーパーライト級チャンピオンでもはや人気ユーチューバーの細川バレンタインの動画。
いいことを教えてくれています。
1ラウンドは、相手のリアクションを見るんです(アクションをみてはいけません)。
漠然と様子見(アクションをみるということ)してはいけません。
経験をつまないとできないことですね。
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これらは、ほんの一部分の内容で、もっと深くすることも、浅くすることもできます。
そして、大事なことは、こんなもの使えない、といってやめないことです。
よくあるのは、こんな戦略を立てたのに、まったく実行できなかった。
なので、戦略なんかたてないで、自由にやったほうがいい、とならないことです。
人間というのは、考えていないことはできない、やったことがないことはできない、というのがふつうなんです。
なので、実行できなくても、考えていれば、できる可能性はあります。しかし、考えていなければ、絶対にできない、ということになります。
なので、無策でいくことほど、愚かなことはありません。
ボクシングで1発もパンチをもらわず、100発当てろ、それが戦略だ、というのは、無策と同じですね。とにかく、負けるな、と同じです。それは、無策であり、非現実的なことをいっているだけで意味がありません。冷静に考えれば、なんと愚かな、とわかるでしょう。
その戦いの重要性にもよりますが、人と戦うときには、必ず考えておくことが大事です。
社会で戦うときも、実は同じなんです。
戦いが起こるとき、必ずこれが必要になります。
たとえば、仲の悪い上司がいたとします。毎日が戦いになります。
しかし、無策ではなにもできません。
まず、戦略を立てておきます。
無視するのか、攻撃するのか、決めておきます。
戦術として、攻撃するとき、相手の上げ足をとるようなことをいう、と決めておきます。
話の内容についていうのではなく、態度について言及したりする、と決めておきます。
戦法でいえば、早口でいうのか、ゆっくりしゃべるのか、大声でいうのか、決めておきます。
相手が声が大きければ、うるせえ、と一言いう、と決めておきます。
こういった具合に、方針を決めておくのが大事なことになります。
それでいいのか、100%はないので、自分で考えて、まずはこれでいこう、でいいわけです。
大きな戦いであれば、いろいろな人の意見も参考に決めることになるだけです。
あとは実行するだけで、実行できなかったとしても、これがないと、なにもできない、ということになりますので、これを決めることが大事になります。
あとは、相手の出方次第で、失敗することもあるでしょう。
しかし、これがないと、負けるのを待つだけになります。
相手も戦略をもってやってくれば、高度な戦いになります。
相手が無策なら、勝てる可能性が高くなります。
そして、これを実行するときに大事になるのが、戦略を途中で変えない、ということです。
戦術や戦法を途中で変える、または、違う戦法に切り替えることはいいですが、戦略を変えると、すべてが変わってしまいます。要は、自由にやると同じになってしまいます。
戦いがはじまったら、戦略は絶対に変えてはいけません。
戦術や戦法は、調整をしてもいいですが、戦略を変えてはいけません。
戦いが終わったあと、次の戦いに向けて、戦略をねりなおすのは問題ありません。
なので、戦略というのは、一番大事になります。
苦しい局面になって、戦略を変えるとよけいに負ける方向にいってしまいます。
これは、自分の自信などにも直結します。
信じるものがなくなってしまうからです。
はじめに冷静に戦略を立てて、最後まで戦略を実行する我慢強さ、これが勝利のカギになります。
戦いがはじまって、戦略が全く間違っていれば、負けです。負けを認めるしかありません。
要は、戦略ですべてが決まるといって過言ではありません。
戦略は、冷静に考えてしっかり立てる必要があります。
この時点で、これなら絶対に負けない、負けるはずがない、とならないとおかしいわけですね。
だいたい、一流の選手の試合前の会見などでは、自分が勝つ、と必ずいいますね。
当たり前で、負けるつもりで戦うことはないですが、しっかりと戦略を立てれば、はったりでなく、自分の中では、負けるはずがない、となっているはずです。なので、当たり前の言動になるわけですね。
一番大事な戦略を話すことは、絶対にありませんので、戦略の質問は、愚問になりますね。
なので、戦略、戦術、戦法、これがなんなのか、という視点で、戦いを見てみてください。
そうすると、無策なのか、しっかり考えているのか、よくわかります。
すべての戦う、ということに通じる、ということをわかっていると、役に立ちますよ。
世の中、生きていくには、戦いだらけですからね。
もう1つの重要な視点として、心技体の心です。
技や体は、戦いの場になっても大きく変わることはありません。それまでの練習の成果がそのまま出せます。それがだせなくなるのが、心の部分です。戦略という部分は、技の方に近いわけです。心技体の心は、平常心、無心につきます。平常心で戦略を実行できなければ、戦略を立てた意味がなくなるわけです。前提条件として、戦略を実行する際に、いかに自分を平常心にもっていけるか、を知っておきましょう。戦略は準備なので、いつでもできます。実際に実行するその場面で、戦略を実行できなければ、戦略を立てた意味がなくなります。試合の当日は、心を整えるだけです。当日に慌てるのはやめましょう。落ち着くことがいちばん大事なことになります。
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脱力ってのは、ほんとに難しいです。自律神経の制御という点もあるけど、力の制御なんですよね。力とは、0%から100%なんですが、最初から50%の力が入っていると、50%から100%の差100-50=50%にしかならないわけです。最初を0%にできれば、一番効率がいいです。しかし、上も100%とはいきません。せいぜい70%しか使えない。なので、普通の人は、自分の力の半分もだせません。意味合いとしては、初期状態が30%で、最大で70%なら、70-30=40%です。最大と最小の差をいかに大きくするかが、パワーということになります。力がなくても、脱力で0%にいければ、相当、力がでるということになります。鍛えるより、脱力の仕方を学んだ方が早いんですね。